news
2017/02/26 22:14
昨年末、ギャラリーハウスMAYAで発表した作品を小冊子にまとめました。
展示は一定期間で終わってしまいますが、作品集は後に残ります。
私は、自分の作品が、工芸的な手法をとりながら、
物語、メッセージを伝えるイラストレーションでありたいと思っています。
そのため、紙媒体、web媒体でテキスタイルの特徴、良さを上手く伝える事が大きな課題となってきます。
テキスタイルの絵は、なかなか印刷では表現し難いのですが、
グラフィックビジョンという280線の高精細印刷で、
布と糸の質感がとてもよく再現されています。
また素材の良さが活きる構図、配色、布の処理など、デザインにも気を配りました。
これまで、ミシン刺繍と着彩で絵を描いてきました。
ミシンの線は、基本的に線のドローイングなので、
広い面を表現したり、いろんな質感を表現するのに、制限が多かったのですが、
アップリケとハンドステッチを取り入れた事で、表現の幅がグンと広がりました。
私は、一度は役目を終えた物を、アイデアでもう一度蘇らせるクリエイティブリユースに感心があります。
古布を使った作品、イラストレーション制作も、その一巻として、世の中に提案出来ればと思っています。
SNSに作品をあげると、思いの外海外の方々からの反響が多かったので、
海外の方にも見て頂けるよう、作品集には英訳も付けました。
久しく国内にどっぷり浸かっていたので、久々の英訳もちょっと大変でした。
表記でお気づきの点がございましたら、ご指摘頂けると有り難いです。